ドラクエウォーク、DQ3イベント1章はノアニールまで。個人的にノアニールは非常に大きなテーマと伏線を持ったイベントと思ってるので、せめてオルテガのくだりで〆てほしかったなあ…という感想。なので今回も勝手に補足させていただきます 笑
ノアニールイベントは以下の2つの要素が重要だと思ってます。
◆1 人間とエルフの悲劇という「人種問題」を最初に示したイベントであること。のちに4でピサロやロザリーの物語に、5で人間とモンスターの共存という大きなテーマに繋がるDQシリーズ最初のイベントだったと思います。
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当時1980年代はイラン・イラク戦争のニュースがいつも流れていたり、なんとなくだが世界の理不尽さや人種、宗教、民族の争いについて子供ながらに感じていた記憶。アンのイベントは悲劇で終わるため、私にとっては「よくわからないけど悲しい話」でしかなかった。でも、今思うとそういう感覚を受けてたのってとても大事だったのかなあ…と思います。
◆2 もうひとつは、「オルテガが生きているのかも?」という伏線で終わるところ。ここが1番子供心に「えっ!?」て思いました。
これ、イベント終了後に目覚めた村人に話しかけなきゃわからないんですよね。強制的なストーリー(受動的)ではなく、「自分が話しかけることで」(能動的)物語に厚みが出るという、RPGという手法ならではの、小説や映画では味わえない醍醐味のあるイベントだったと思います。
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↑ネットから拝借した画像だが…この断片的なセリフが本当にこの先の物語を想像させるんですよね…
『ずっと眠っていたから彼らも何年前の記憶かわからない』というのもまたノアニールのイベント後だからこそ成り立つうまい手法。さすがです。
このあとオルテガの噂は訪れる各所で人々から聞こえてくることになり、プレイヤー自身とゲーム内の勇者がともに『父オルテガという人物は本当に色んな人々に慕われていたんだなあ』と感じていく構成になっています。
この布石があってこその最後の悲しいキングヒドラ戦なんですよね…。
↑今見たらひとりの「ゆうしゃ」て表記なんだ…カンダタパンツなのに…息子の目には直感で勇者と感じた…てことでしょうか?
DQ3はどちらかというと4や5のような「ストーリー」より、好きな4人パーティ組んで転職したり冒険してく自由なシステムが面白かったという評価かと思います。私もそこは変わらないんですが、実はその【自由なゲームシステムの面白さ】を補完してたのが、主張しすぎない絶妙な【物語】だったと思うんですよね。世の中っていろんな人がいて、文化があって(アッサラームのぼったくり武器屋とか街を発展させすぎて革命で牢屋に入れられる商人とか)不自由だったり理不尽だったり、1人で勝手に運命を背負って戦う父がいたり…【だから自由に冒険できるって素晴らしい】という。
せっかくのイベントなのでDQ3の話はもうちょい書くと思います。
※ブログ中のゲーム画面画像は全てネットから拝借しております。問題あったらご指摘ください。